Power BI - はじめに

この記事では、Power BIレポートからトレーサビリティや認証の詳細など、サプライチェーンに関する重要なインサイトを取得する方法をステップバイステップで説明します。このリンクはPower BIのRainforest Customer Reportingにリダイレクトされます。 

1. Power BIについて

Power BIは、Microsoftが提供しているデータ視覚化のツールです。•Power BIのサービスにより複数のデータソースが接続され、次のようなデータの視覚化が可能になります。

• 表
• グラフ
• 図
• 地図
• その他

レインフォレスト・アライアンスのレポーティング・プラットフォームで作成されるレポートは、認証保有者が提供した情報に基づいていて、認証やトレーサビリティを管理する目的で使われている次のシステムを情報源としています。

• マルチトレース（MTT）
• マーケットプレイス（MP2）
• セールスフォース（SAN）
• グッドインサイド・ポータル（GIP）

2. アクセス、データの機密性、免責事項

外部ユーザーによるアクセスは、貴社が設定するPower BIの「External User Security Group（外部ユーザー・セキュリティ・グループ）」で管理します。このグループにメールアドレスが追加された外部ユーザーのみがアクセスできます。

外部ユーザーは、情報源となる次のシステムでユーザーとして設定されているアカウントについての情報のみを見ることができます。

• マルチトレース（MTT）
• マーケットプレイス（MP2）
• グッドインサイド・ポータル（GIP）

情報源となるシステムでユーザー情報を管理することは、外部ユーザーの責任となります。

免責事項：レインフォレスト・アライアンスのPower BIレポーティング・プラットフォームは、許可されたユーザーに対して提供されていて、その利用に際しては、レインフォレスト・アライアンスの「マルチトレース使用許諾契約の一般条項」［一般条項へのリンク］が適用されます。  Power BIを使用することにより、これらの規約に同意・承諾したものと見なされます。このプラットフォームで報告されるデータは、情報提供のみを目的としており、その正確性や完全性に関するいかなる保証も伴わず、「現状有姿」で提供されます。   レインフォレスト・アライアンスは、報告の基本となるデータを作成または管理しているわけではありません。情報源となるシステムに対して不正確なデータが提出された場合は、それがこれらのレポートに反映される可能性があります。  レインフォレスト・アライアンスは、このデータを使用して貴社が下す決定に関して責任を負いません。

レインフォレスト・アライアンスのプライバシーポリシーをご覧ください。[プライバシーポリシーへのリンク]

3. Power BIの使い方とコツ

画面に表示される情報とヘルプ

用語集のページ レポートで使われる測定単位や 要因について説明します。

説明のページ グラフや図について詳しく説明します。

データポイントにマウスオーバー  グラフや図のデータポイントの上にマウスのカーソルを 合わせると、情報が表示されます。（残念ながら）表にはこの機能はありません。 

「Export」と「Export Data」の違い

Export（エクスポート）：左上角：レポート全体をPDFまたはPowerPointとしてダウンロードします。

Export Data（データをエクスポート）（Excel形式で取得：

1. グラフや図の上にマウスのカーソルを合わせ、右上角に表示される3点のアイコンをクリックします。「Export data（データをエクスポート）」を選択します。

2. .xlsxを選択し（より多くのレコードを含めることができます）、「Export（エクスポート）」をクリックします。

3. ダウンロードした.xlsxファイルを開きます。行の数が15万行を超えていないことを確認します。超えている場合は、結果をフィルターで絞り込んで、レコードの件数を減らします。

ブックマーク

「Bookmark（ブックマーク）」を使うと、様々なフィルターの設定を保存することができます。いつも同じ方法でデータを分析したい場合に、時間を節約でき、便利です。

1. フィルターの設定を選択します。

2. ページの右上角にある「Bookmarks（ブックマーク）」を クリックします。

3.「Add a personal bookmark（個人のブックマークを追加）」を選択します。 分かりやすい名前を入力します。これをデフォルトの設定にしたい場合は ボックスをチェックします。「Save（保存）」をクリックします。

フィルター

ページの左側にフィルターが表示されます。

右側にある下向きの矢印をクリックすると、ドロップダウンメニューが表示されます。希望する選択肢を選択します。複数の項目を選択するには、ctrlキーを押した状態のまま、マウスでクリックして選択します。

選択したいフィルターが分かっている場合は、その名前の一部を検索フィールドに入力して検索できます。

フィルターをクリアするには、消しゴムのアイコン をクリックします。

ドリルダウン

階層構造を含んだ図表（日付、拡張可能な表など）の上にマウスのカーソルを合わせると、右上角に次のアイコンが表示されます。

1. この選択肢は、拡張可能な行と列を含んだ表の場合のみ表示されます。「Rows（行）」と「Columns（列）」のどちらで絞り込むかを選択できます。
2. この選択肢をクリックすると、階層構造の1つ上のレベルが表示されます。すでに最高レベルの階層が表示されている場合は、この選択肢はグレーで表示されます。
3. この選択肢をクリックすると、現在選択中の項目について、階層構造の1つ下のレベルが表示されます。例えば、列の見出しに「2019年」、「2020年」、「2021年」があり、2019年を表示中であれば、この選択肢をクリックすると、2019年の四半期ごとのデータを見ることができます。
4. この選択肢は、次のレベルのすべてのデータを集計します。上記の例では、2019年、2020年、2021年の3年間にわたる第1四半期のデータを集計するといった具合です。このため、四半期のみが表示され、年は表示されません。
5. この選択肢をクリックすると、すべての項目の1つ下のレベルが表示されます。

図表の変更

フォーカス: 図表の上にマウスのカーソルを合わせると、右上角に

のアイコンが表示されます。 このアイコンをクリックすると、その図表が全画面表示されます。レポート全体の画面に戻るには、左上角にある "Back to report" をクリックします。

スポットライト:   図表の上にマウスのカーソルを合わせると、右上角に3点のアイコン が表示されます。これをクリックすると、ドロップダウンメニューが表示されます。そのメニューのひとつが、懐中電灯のアイコン です。このアイコンをクリックすると、選択した図表以外の全ページがグレーの表示になります。同じアイコンを再びクリックすると、標準の表示に戻ります。

データの並べ替え:   3点のアイコンを再びクリックすると、その図表に対して使用 できる場合は、昇順や降順に並べ替えるオプションが表示されます。また、使用できる場合は、「Sort by（～の順に並べ替え）」の選択肢も表示されます。

一般的なアドバイス

• 用語集には、レポートで使われる指標や変数についての説明が記載されています
• 最初にフィルターを変更/確認します
• 画像の各データポイント上にマウスのカーソルを合わせると、その情報の見方や購入・販売数 量の合計が表示されます
• 異なった期間の詳細が表示できます
• また、グラフや表をクリックすると、データのフィルタリング・強調表示ができます
• 複数の項目を選択する場合は、ctrlキーを押しながら選択してください（認証レポートのアカウ ント/作物フィルターには適用されません）

どのような内容が見られるか

(RA2020) 認証 レポート

• 2021年以降、自社がRA2020農場認証保有者（CH）から購入した数量は、認証数 量の見込み総供給量のうち、どのくらい占めているか？ 
• 異なる農場CHからの購入量の割合は？ 
• 自社の購入のうちで分離方式(Segregated)としての購入と、マスバランス方式とし ての購入の割合。 
• 自社が調達している農場CHのうち、どのくらいの割合で不適合があったか（また、国 別の内訳）。 
• 不適合があった農場CHへの見込み要件の総数に対して、実際に不適合となった割 合は？。 
• 自社が数量を調達している不適合があった農家CHについて、その不適合の種類と 国。その不適合の種類は何か、また不適合があった農場CHの割合はどうか(国別の 内訳、サブタイプ別の内訳）。 

顧客トレーサビリティ・レポート

• どこの原産地から最も多く数量を購入しているか。 
• 何件の生産者CH（＝認証保有者）・農場から購入しているか。どの国に所在してい るか。 
• 各原産地で、自社にとって最大の生産者は誰か。
• 各原産地で、どれだけの数量を購入したか。 自社にとって最大のサプライヤーは誰か。サプライヤーごとの原産地はどこか。 
• 引き換えた数量と購入した数量の、年次推移  
• 原産国と販売者 CH から購入した複数原料相当総量はどのくらいか。 
• 購入した総数量（複数原料及び非複数原料）のうち、複数原料の総購入数量はどの くらいか。 
• 複数原料製品の重量はどのくらいか。特定の複数原料製品が含有する複数原料の 相当量はどのくらいか。 
• 特定の複数原料製品から、販売者CH、原産国、農場CH、作物に関する情報につ いて。
• 製品のサブプロダクト（副次製品）の購入数量（非同等）が、どのように推移している か。 
• 種類別の購入数量（非同等）が、どのように推移しているか。 
• トレーサビリティ別の購入数量（同等）が、どのように推移しているか。 
• 自社は、誰からどの種類の製品を購入しているか。それが過去数年間にどのように 推移しているか。  
• 原産地別の販売数量が、年ごとにどのように推移しているか。 
• 自社にとって最大の販売先は誰か。どこに所在しているか。 
• 販売数量の原産地はどこか。

Release Notes