レインフォレスト・アライアンス オンラインシステム入門

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1.MyRAの紹介と概要

農場を経営している場合でも、サプライチェーンの調整を行っている場合でも、あるいは認証プロセスのサポートしている場合でも、レインフォレスト・アライアンスとの取り組みはすべて、MyRAプラットフォームから始まります。

本章では、レインフォレスト・アライアンス認証に関連するMyRAシステムの概要について説明します。

MyRAには、以下の業務に必要な機能がまとめられています。

  • 組織の登録および管理

  • 認証の申請

  • 必要データの提出

  • 認証数量の追跡

  • 製品の商標申請の提出

MyRAは、レインフォレスト・アライアンスとの連携における中央ハブとして機能します。

2.レインフォレスト・アライアンス認証プラットフォーム(RACP)

MyRAに登録後、使用する主なシステムのひとつがレインフォレスト・アライアンス認証プラットフォーム(RACP)です。このプラットフォームはMyRAの内部にあり、申請から審査準備、継続的な遵守状況の管理まで、認証プロセス全体をサポートします。

農場およびサプライチェーン関係者向けの新しいRACPマニュアルは、こちらからご覧いただけます。

2.1 持続可能な農業基準(第1.4版)認証のためのRACP

RACPは、持続可能な農業基準(SAS)第1.4版の認証に関連する多くの作業を行う場所です。

RACPに入ると、役割(例:農場、サプライチェーン組織、第三者機関など)に応じて、一連の手順が案内されます。

手順には以下が含まれます。

  • 認証申請書(CAF)の記入

  • 認証範囲の定義

  • 農場データおよび位置情報ファイルのアップロード

  • 位置情報リスク査定の実行

  • 自己査定および指標データの提出

  • 認証機関との連絡調整

  • 審査フィードバックおよび是正措置の管理

  • 認証書の閲覧・ダウンロード

これらの手順はすべて、タイルとダッシュボードによって案内され、次に何をすれば良いかが明確にわかるようになっています。

全体の流れは以下の通りです。

  1. MyRAに登録する

  2. レインフォレスト・アライアンス認証プラットフォーム(RACP)に誘導される

  3. RACP内で認証に必要なタスクを確定する

  4. 必要に応じて、中央ポータルの機能を持つMyRAに戻る

認証プロセスの途中で他のプラットフォームを利用することがありますが、
すべてMyRAと連携しており、MyRAを基点に統合されています。

2.2 RACPと欧州森林破壊防止規則(EUDR)への準拠

レインフォレスト・アライアンス認証プラットフォーム(RACP)は、認証取得だけでなく、欧州連合森林破壊防止規制(EUDR)への準拠に向けた取り組みも支援します。

認証の申請している場合でも、EUDRプロセスにのみ関与している場合でも、RACPでは、農場位置情報や森林破壊リスク査定といった重要なデータを収集・管理するためのツールが提供されます。

重要な点として、認証を受けていない組織にとって、EUDRに参加することは、この規制への完全な準拠を意味するものではありません。あくまで、提出した位置情報および農場情報データに基づくリスク査定の実施を支援するものです。

EUDRは現在、カカオ、コーヒー、パーム油、大豆、ゴム、木材、牛などの特定の産品に適用されています。レインフォレスト・アライアンスの文脈では、EUDR関連機能は主にカカオとコーヒーの分野に重点が置かれています。

2.2.1 認証プロセスへのEUDR組み込み

コーヒーまたはカカオ作物についてレインフォレスト・アライアンス認証を申請すると、EUDRに準拠した要件に対する評価が自動的に行われます。追加のフォーム記入や、別途申請手続きは不要です。なお、これらの要件の不適合があっても、認証取り消しにはつながりません。

RACPでの認証プロセスの一環として、以下の情報を提供します。

  • 農場の位置情報データ(ポリゴンファイル)

  • 作物および収穫に関する情報

  • リスク査定結果

  • 組織構造および拠点情報

これらのデータは、認証およびEUDR報告を支援するために使用されます。提出後、このデータは認証機関に共有され、EUDRの定めるトレーサビリティ要件および森林破壊のない調達要件への適合性を証明するために活用されます。

3.EUDR査定

レインフォレスト・アライアンス認証プラットフォーム(RACP)は、RACP内で査定を実施することで、EUDRへの完全な準拠を支援します。

EUDR査定に関連するプロセスは以下の通りです。

ステップ1:MyRAに登録

MyRAにアカウントを作成し、組織を設定します。これは、EUDR査定に関連するデータを収集するための中央アクセス地点となります。

ステップ2:組織および拠点の設定

法人情報、連絡先情報、該当するEUDR対象作物(例:カカオ、コーヒー)の調達・加工・管理に関わる物理的な拠点を入力します。

ステップ3:農場単位または調達場所の追加

次のデータの入力またはインポートを求められます。

  • 農場名または生産者団体

  • 農作物

  • 所在地詳細(例:国、地域)

  • 農場区分(小規模農場、大規模農場、生産者団体)

ステップ4:位置情報データのアップロード

各農場単位について、次のものを提出します。

  • ポリゴンファイル(.kml、.json、.geojsonなど)

  • 小数点6桁以上の精度を持つ座標データ

RACPは、このデータ形式と構造を検証します。

ステップ5:地理位置情報リスク査定の実行

この自動ステップでは、以下を確認します。

  • 農場が陸地にあり、国情報が正しいかを確認

  • 保護区域との重複チェック

  • 提出したポリゴンに基づいた森林破壊リスクを評価

結果は農場単位ごとに、低リスク、中リスク、高リスクのいずれかが割り当てられます。

ステップ6:指標データの提出(必要な場合)

農場認証保有者は、以下の項目を網羅した簡単なオンライン質問票を通じて指標データも提出します。

  • 収穫データ

  • 農場管理方法

  • 労働条件

このステップは、トレーサビリティとサプライチェーン・デューデリジェンス(適正評価)の検証に役立ちます。

ステップ7:記録の確定と記録

すべてのデータが提出・検証されると、次の処理が行われます。

  • プラットフォーム上でEUDR設定の完了が確認されます。

  • データはバイヤーと共有する、またはデューデリジェンスシステムにアップロード可能です。

  • EU規制に従い、記録を少なくとも5年間保管する必要があります。