2025年3月3日、Knowledge Hubに「持続可能な農業基準」第1.4版が公開されました。
簡素化が図られたこの基準1.4版は、2025年10月1日から拘束力を持ち、農場認証保有者とサプライチェーン認証保有者の双方に大幅な改善をもたらすものです。
この新版の基準を導入するにあたり、レインフォレスト・アライアンス認証プラットフォーム(RACP)にも変更を加える予定です。
持続可能な農業基準第の1.4版はいつから使用する必要がありますか?
基準と認証プラットフォームは更新されますが、新たに審査を受けたり再認証を申請する必要はありません。 次回の審査時期になりましたら、持続可能な農業基準第1.4版および更新版のRACPへの移行についてご案内します。
移行時期は、貴社の審査スケジュールによって異なります。RACP内の「認証を更新する」ボタンは、2025年6月5日をもって無効になりますので、貴社の該当する内容を確認しておくことが重要です。
どのグループに該当しますか?
今後の審査またはライセンスの有効期限に基づいて、4つのグループのいずれかに分類されます。以下の表で、使用する基準およびRACPシステムのバージョン、および留意すべき期限をご確認ください。
農場認証保有者およびサプライチェーン認証保有者で、審査が...
…2025年9月30日までに行われる場合
行うべきこと:
2025年6月5日までに、RACP内の「認証を更新する」ボタンを押してください。
審査には持続可能な農業基準の第1.3版を適用してください(簡素化方針に従うことも可能です)。
現行バージョンのRACPを使用して、審査プロセスを開始・完了してください。
遅くても2025年9月30日までに審査を開始してください。
不適合事項は10週間以内に、遅くても2025年12月22日までに是正してください。
サポートが必要ですか?カスタマーサクセスチームにご連絡ください。
…2025年10月1日以降に行われる場合
行うべきこと:
審査では、持続可能な農業基準第の1.4版を適用してください。
2025年8月から利用可能な、更新版のRACPを使用してください。
サプライチェーン関係者の場合、8月に更新されたRACPを通じて新しい検証レベルが通知され、それにより審査の必要性や実施時期が決まります。
サポートが必要ですか?カスタマーサクセスチームにご連絡ください。
審査不要(承認済み、または審査対象年でない)のサプライチェーン関係者で、ライセンスの有効期限が⋯⋯
…2025年9月30日までの場合
行うべきこと:
2025年6月5日までに、RACP内の「認証を更新する」ボタンを押してください。
自己査定を完了する際には、持続可能な農業基準の第1.3版を適用してください(簡素化方針に従うことも可能です)。
現行バージョンのRACPを使用して、ライセンス更新プロセスを開始・完了してください。
通常のスケジュールに変更はありません。ライセンスの有効期限前に自己査定を完了し、承認申請を行なってください。
サポートが必要ですか?カスタマーサクセスチームにご連絡ください。
…2025年10月1日以降の場合
行うべきこと:
自己査定を完了する際には、持続可能な農業基準の第1.4版を適用してください。
2025年8月から利用可能な、更新版のRACPを使用してください。
更新されたRACPを通じて、8月に新しい検証レベルが通知され、審査の必要性や実施時期が決まります。
サポートが必要ですか?カスタマーサクセスチームにご連絡ください。
簡素化方針:その内容と適用方法について。
また、3月より、第1.3版の簡素化方針を導入しました。これにより、第1.4版の発効日前であっても、既存および新規の認証保有者は、要件の省略や内部監査の縮小など、いくつかの変更による恩恵を受けることができるようになります。
簡素化方針については、Knowledge Hubで閲覧可能です。第1.3版のどの要件が適用されなくなるのか、またどの方針が引き続き適用されるのかが明記されています。
簡素化方針の導入をさらに容易にするため、レインフォレスト・アライアンス認証プラットフォーム(RACP)に認証保有者の自己査定チェックリストを更新しました。
認証保有者はまず、RACP上で適用範囲を再確認する必要があります。 これにより、認証機関はRACPで更新されたチェックリストを表示できるようになり、認証保有者は、適用されなくなった要件を確認するという手順を、「任意で」行えるようになります。
認証機関はRACPを利用して、今後の審査にこのチェックリストを適用するプロセスを管理することができます。
すでに審査を受けた認証保有者の場合、「非必須」要件に基づく不適合については、解消する必要がなくなります。
2025年10月1日より前に第1.3版に則って計画された審査については、「非必須」と記された要件は、今後は認証保有者が遵守する必要も、認証機関が審査する必要もなくなります。
Knowledge Hub:第1.4版の内容はこちらから
持続可能な農業基準第1.4版、およびその補足文書と認証および審査規則がKnowledge Hubにて公開されました。すでに多くの方にこのプラットフォームをご利用いただいていますが、利用者がコンテンツを見つけやすいよう、すべての認証に関連する文書をこのプラットフォームに集約しました。第1.3版の文書については、当面はレインフォレスト・アライアンスのウェブサイトでも引き続きご覧になれますが、今後すべてKnowledge Hubに移行する予定です。変更の際は随時お知らせいたしますので、ご安心ください。