第1.4版の導入 - いま知っておくべきこと

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第1.4版の導入 - いま知っておくべきこと

2025年3月3日、Knowledge Hubに「持続可能な農業基準」第1.4版が公開されました。

簡素化が図られたこの基準1.4版は、2025年10月1日から拘束力を持ち、農場認証保有者とサプライチェーン認証保有者の双方に大幅な改善をもたらすものです。

この新版の基準を導入するにあたり、新しいレインフォレスト・アライアンス認証プラットフォーム(RACP)も立ち上げます2025年11月3日までに利用開始)。

10月10日から11月3日までの間、「有効」または「付与済み(有効化保留中)」ライセンスを持つ認証保持者(CH)に対して、データフリーズが実施されます。新しいプラットフォームへ移行するため、移行期間中、一部の認証保有者のデータはフリーズされます。

持続可能な農業基準第の1.4版および新しいRACPはいつから使用する必要がありますか?

基準と認証プラットフォームは更新・変更されますが、新たに審査を受けたり再認証を申請する必要はありません。 次回の審査時期になりましたら、持続可能な農業基準第1.4版および新しいRACPへの移行についてご案内します。新しい基準とプラットフォームへの移行時期は、貴社の審査スケジュールによって異なります。

どの移行スケジュールが適用されますか?

今後の審査またはライセンスの有効期限に基づいて、貴社は以下のグループのいずれかに分類されます。以下の表で、使用する基準およびRACPシステムのバージョン、および留意すべき期限をご確認ください。

審査が2025年9月30日までに予定されている農場認証保有者およびサプライチェーン認証保有者

行うべきこと:

  • 持続可能な農業基準第1.3版に則って準備することが求められます。また、この版に基づいて審査を受けていただきます(簡素化方針に従うことを選択することもできます)。

  • 現行のRACPを使用して審査プロセスを開始し、完了してください。

  • 現行のRACP内にある「認証を更新する」ボタンは、2025年6月5日に無効化されました。このボタンを期限内にクリックしていない場合は、サポートを受けられるよう、2025年10月10日までにカスタマーサクセス(customersuccess@ra.org)へご連絡ください。

  • 遅くとも2025年9月30日までに、審査を開始(つまり、審査開始時会合を実施)してください。

  • 不適合事項は10週間以内に、遅くとも2025年12月22日までに是正してください。

  • サポートが必要ですか?カスタマーサクセスチーム(customersuccess@ra.org)までご連絡ください。

審査が2025年10月1日から2026年2月1日までに予定されている農場認証保有者およびサプライチェーン認証保有者

行うべきこと:

  • 持続可能な農業基準第1.4版に則って準備することが求められます。また、この版に基づいて審査を受けていただきます。

  • 現行のRACPを使用します。これは2025年8月1日から持続可能な農業基準第1.4版に合わせて更新されています。

  • 2025年10月10日までに、カスタマーサクセスに連絡し、「認証を更新する」ボタンを現行のRACP上で押してもらいます。

  • サポートが必要ですか?カスタマーサクセスチーム(customersuccess@ra.org)までご連絡ください。

審査が2026年2月2日以降に予定されている農場認証保有者およびサプライチェーン認証保有者

行うべきこと:

  • 持続可能な農業基準第1.4版に則って準備することが求められます。また、この版に基づいて審査を受けていただきます。

  • 農場の場合Certification Rules for Farm v1.1(農場向け認証規則(第1.1版))およびAuditing Rules for Farm V1.1(農場向け審査規則(第1.1版))を適用してください。

  • サプライチェーン関係者向け:サプライチェーン認証保有者向け認証・審査規則を適用してください。

  • 新しいRACPを使用します。2025年11月3日からアクセス可能です。

    • 新RACPへの移行を実施する10月1日から11月3日まで、貴社の認証データは読み取り専用となります。この期間中、認証の範囲、圃場/施設、またはプロセス認証の拡張に変更を加えることはできません。ただし、トレーサビリティおよび商標申請のアプリケーションには変わらずアクセスが可能です。

    • 11月3日以降、新しいRACPにアクセスしプロセスを継続してください。

  • サプライチェーン関係者の場合、2025年11月3日から新しいRACPを通じて新しい検証レベルが通知され、それにより審査の必要性や実施時期が決まります。

  • サポートが必要ですか?カスタマーサクセスチーム(customersuccess@ra.org)までご連絡ください。

審査不要(承認済み、または審査対象年でない)のサプライチェーン関係者で、ライセンスの有効期限が2025年9月30日までの場合

行うべきこと:

  • 自己査定を完了する際には、持続可能な農業基準の第1.3版を適用しなければなりません(簡素化方針に従うことを選択することもできます)。

  • 現行のRACPを使用して自己査定を完了します。

  • 現行のRACP内にある「認証を更新する」ボタンは、2025年6月5日に無効化されました。このボタンを期限内にクリックしていない場合は、サポートを受けられるよう、2025年10月10日までにカスタマーサクセス(customersuccess@ra.org)へご連絡ください。

  • 通常のスケジュールに変更はありません。ライセンスの有効期限前に自己査定を完了し、承認申請を行なってください。

  • サポートが必要ですか?カスタマーサクセスチーム(customersuccess@ra.org)までご連絡ください。

ライセンスの有効期限が2025年10月1日から2026年2月1日までの場合

行うべきこと:

  • 自己査定を完了する際には、持続可能な農業基準の第1.4版を適用してください。

  • 適用される規則類について記載された段階的実施に関する方針を適用します。

  • 現行のRACPを使用します。これは2025年8月1日から持続可能な農業基準第1.4版に合わせて更新されています。

  • 8月以降、サプライチェーン関係者には現行のRACPを通じて新しい検証レベルの通知がなされています。

  • 2025年10月10日までに、カスタマーサクセスに連絡し、「認証を更新する」ボタンを現行のRACP上で押してもらいます。

  • サポートが必要ですか?カスタマーサクセスチーム(customersuccess@ra.org)までご連絡ください。

ライセンスの有効期限が2026年2月2日以降の場合

行うべきこと:

  • 自己査定を完了する際には、持続可能な農業基準の第1.4版を適用してください。

  • Certification and Auditing Rules for Supply Chain Actors v1.0(サプライチェーン認証保有者向け認証・審査規則(第1.0版)を適用してください。

  • SCRAレベルの通知を受けるには、2025年11月3日からアクセス可能な新しいRACPを使用してください。

    • 新RACPへの移行を実施する10月1日から11月3日まで、貴社の認証データは読み取り専用となります。この期間中、認証の範囲、圃場/施設、またはプロセス認証の拡張に変更を加えることはできません。ただし、トレーサビリティおよび商標申請のアプリケーションには変わらずアクセスが可能です。

    • 11月3日以降、新しいRACPにアクセスしプロセスを継続してください。

  • サポートが必要ですか?カスタマーサクセスチーム(customersuccess@ra.org)までご連絡ください。

簡素化方針:その内容と適用方法について。

3月3日付けで、第1.3版の簡素化方針を導入しました。これにより、第1.4版の発効日前であっても、既存および新規の農場認証保有者およびサプライチェーン認証保有者は、要件の省略や内部監査の縮小など、いくつかの変更による恩恵を受けることができるようになります。 この方針は2025年10月1日に失効します。

簡素化方針については、Knowledge Hubで閲覧可能です。第1.3版のどの要件が適用されなくなるのか、またどの方針が引き続き適用されるのかが明記されています。

簡素化方針の導入をさらに容易にするため、レインフォレスト・アライアンス認証プラットフォーム(RACP)に認証保有者の自己査定チェックリストを更新しました。

  • 農場認証保有者およびサプライチェーン認証保有者はまず、RACP上で適用範囲を再確認する必要があります。 これにより、認証機関はRACPで更新されたチェックリストを表示できるようになり、認証保有者は、適用されなくなった要件を確認するという手順を、「任意で」行えるようになります。

  • 認証機関はRACPを利用して、今後の審査にこのチェックリストを適用するプロセスを管理することができます。

  • すでに審査を受けた農場認証保有者およびサプライチェーン認証保有者の場合、「非必須」要件に基づく不適合については、是正する必要がなくなります。

  • 2025年10月1日より前に第1.3版に則って予定された審査については、「非必須」と記された要件は、今後は認証保有者が遵守する必要も、認証機関が審査する必要もなくなります。

段階的実施に関する方針: その内容と適用方法について

第1.4版への円滑な移行を支援するため、変更を段階的に行っていきます。2025年10月1日以降、持続可能な農業基準第1.4版と対応する付属書が拘束力を持つようになります。2026年1月30日までは認証及び審査規則はほとんど変更ありません。新たに策定された「段階的実施に関する方針」では、何が変わり、何が変わらないかを説明しています。

  • 農場認証保有者は、これまで通り現行のRACPを使用しますが、以前の従来のアンケートと同じ場所にあるデータ提出のための新ツールを使用していただきます。認証書は引き続き3年間有効であり、ライセンスは1年ごとに更新されます。

  • サプライチェーン認証保有者は、3段階の検証レベル(5段階から変更)へ移行し、リスクに応じて2年から3年に1回の審査が行われます。8月1日以降、サプライチェーンリスク査定の提出時に新しいレベルが表示されるようになります。

2025年10月1日から2026年2月1日までの間にライセンスおよび/または認証書の有効期限が切れる場合は、必ず段階的実施に関する方針をご確認ください。

Knowledge Hub:第1.4版の内容はこちらから

持続可能な農業基準第1.4版、およびその補足文書認証および審査規則がKnowledge Hubにて公開されました。すでに多くの方にこのプラットフォームをご利用いただいていますが、利用者がコンテンツを見つけやすいよう、すべての認証に関連する文書をこのプラットフォームに集約しました。第1.3版の文書については、当面はレインフォレスト・アライアンスのウェブサイトでも引き続きご覧になれますが、今後すべてKnowledge Hubに移行する予定です。変更の際は随時お知らせいたしますので、ご安心ください。