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認証におけるデータ品質の改善:変更された点と変更の理由

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データは効果的な持続可能性への取り組みの基盤であり、レインフォレスト・アライアンスの取り組みにおいても不可欠です。信頼性の高いデータは、生産者が持続可能性の進捗状況を把握し、進化する市場へのアクセスを確保するだけでなく、企業が自社の社会的および環境的影響を報告するよう求める高まる圧力に対応するためにも不可欠です。消費者、取締役会、あるいは企業サステナビリティ報告指令(CSRD)、EU森林破壊防止規制(EUDR)、企業持続可能性デューデリジェンス指令(CSDDD)などの規制、またその他多くのグローバルな報告の枠組みなど、その発信元がどこであれ、企業は特定の分野に焦点を当て対象を絞ったデータ項目を必要としており、しかも今すぐに必要としています。そのため、レインフォレスト・アライアンスは認証におけるデータの品質を向上させるための取り組みを強化することにしました。

レインフォレスト・アライアンスの認証チームは、収集するデータが規制要件を満たすだけでなく、リスク分析を補強し、企業の主張を強化できるよう、常に努力しています。 また、現場の生産者の負担を最小限に抑えてデータを収集することが重要であるとも考えています。2020年の「持続可能な農業基準」により、生産者や農場労働者から幅広い情報を収集できるようになりましたが、生産者や企業の意思決定をより適切に支援するためには、今後さらにデータの整合性や検証の精度を向上させる必要があると認識しています。現在、10月に更新される持続可能な農業基準(第1.4版)を導入する準備を進めており、データの処理に重要な変更を加えています。

これらの変更の目的は2つあります。収集するデータの精度を高めること、そして生産者の管理負担を軽減することです。基準の更新と並行して、専門的な認証ソリューションの開発も進めています。現行の認証保有者には任意のアドオンとして、また新規参加者には独立したソリューションとして利用できるようにする予定です。これらのソリューションにより、生産者は専門的な持続可能性の実践を検証できるようになり、企業は差別化を図り、目標とする持続可能性への取り組みを示すことができます。 レインフォレスト・アライアンスは、認証の簡素化と、より焦点を絞ったデータアプローチを採用することで、生産者や企業が最も重要視する影響分野をより深く掘り下げることを支援しています。

概要:持続可能な農業基準の改訂

改訂された持続可能な農業基準は2025年10月に正式にリリースされ、専門的な認証ソリューションに関する詳細情報は、今年後半に発表される予定です。今後数か月、レインフォレスト・アライアンスはすべての影響を受ける利害関係者に、移行についてご案内いたします。

I. より少なく、より有意義なデータ項目

第1.4版の基準における最も重要な変更点のひとつは、より少なく、より的を絞ったデータ項目の収集への移行です。これまでは、検証が困難であったり、企業や生産者にとって実用的な洞察を提供できないデータ項目が数多く含まれていました。徹底的な見直しを行った結果、データ項目の数を合計45項目に削減しました(付属文書「指標」参照)。これらのより焦点を絞ったデータ項目に加え、企業は、農場認証保有者が持続可能な農業基準の約150の要件を満たしているかどうかのデータも確認することができます。

冗長性の排除と信頼性の向上

不必要なデータ項目を削除することで、生産者の時間と注意力を、収集するデータ項目の品質により集中させることができます。

最新版の基準では、レインフォレスト・アライアンスのすべてのパートナーにとって重要なデータ項目の信頼性を向上させると同時に、生産者による報告負担を軽減するために、冗長な計算を排除することが主な改善点となっています。たとえば、これまで農場認証保有者は、一部の指標について絶対数と割合の両方を報告する必要がありました。今後これらの計算はレインフォレスト・アライアンスが行うため、認証取得者認証保有者の不要な作業が減り、正確性の向上も見込まれます。

また、農場生産者団体と農場労働者の研修データの収集方法も簡素化しました。これまでは、研修の開催回数、研修内容、受講者の属性、参加人数など、詳細な情報を収集していました。今後は、認証保有者が研修要件を満たしているかどうか確認するだけになります。認証保有者は審査用にこれらの詳細情報を記録する必要はありますが、レインフォレスト・アライアンスにこのデータを報告する必要はなくなりました。

ユーザーフレンドリーなデータ収集と進捗状況の追跡

指標(特定の目標に向けた進捗状況を測定するためのデータ項目の収集)に対するアプローチも簡素化しました(年間肥料使用量の監視など)。新たに指標要件を一元化した構造は、追跡と把握をより容易にするように設計されています。

45のデータ項目はすべて、レインフォレスト・アライアンス基準の要件に直接結びついており、認証保有者にとっては、データ収集が認証の一環となります。  

今回の最新版では、すべての指標が単一の参照先である要件1.7.1に統合されました。利用者は付属文書「指標」を参照するようになります。指標に拘束力を有することに変わりはありませんが、この変更により、閲覧が容易になり、すべての関連情報が基準の異なる要件に散在することなく、1つの専門項目で確認できるようになりました。生産者にとっては、要件遵守への取り組みがより明確で整理されたものとなります。これまでのように複数の要件を調べる必要がなくなり、わかりやすく一覧にまとめられた付属文書を参照できるようになりました。

規制への準拠と人権データの向上

更新された基準で求められるデータ項目は、農場生産者や企業にとって最も重要なものであり、市場ニーズと法規制要件の両方にうまく適合しています。一部のデータ項目は変更されていませんが、その他の項目は明確性と一貫性を高めるために改良されています。また一部には、人権デューデリジェンス(適正評価)要件に適合させるために、新たなデータ項目を追加しました。

持続可能性への期待が高まる中、私たちの認証プログラムも進化を続けており、CSRDやEUDRなどの主要な法律の遵守を目指す企業を支援しています。

企業や生産者にとってどのデータ項目が不可欠であるかを評価し、私たちが保持するデータ項目(位置情報、事前評価対処の詳細、肥料や農薬の使用状況など)が市場ニーズと法規制の要件の両方に適切に対応していることを確認しました。

人権は今回の改訂の主要な焦点であり、45のデータ項目のうち約30がこの重要な分野に割り当てられています。具体的には、事前評価対処方式を通じて認証保有者から報告された人権に関する確認済みおよび是正済みの事例を区別するために、人権に関するデータ項目の数を増やしました。これまでは、確認された事例と是正された事例は、各問題について1つののデータ項目にまとめられていましたが、現在はより明確な洞察を提供するために、2つの別個のデータ項目に分割されています。このように重点を置くことは、規制に関する期待の高まりと、農場生産者および農場労働者の権利と福祉に関する透明性を高めるという、根本的なニーズを反映したものです。

並行して、土地利用、樹木の種類、日陰樹、自然植生、肥料および農薬の使用、エネルギー消費、水利用に関する主要な環境データの監視も引き続き行っていきます。

専門的な認証ソリューションへのデータの再配置

カスタマイズされたデータからより深い洞察を求めるパートナーのために、私たちは生産者と企業が特定の分野に焦点を当てて取り組む機会を創出する専門的な認証ソリューションを開発しています。特定の数値データをこれらの専門的なソリューションに再配置することで、基準を採用するパートナーは、自社の目標とする持続可能性と直接関連するデータに焦点を当てることができるようになりました。

これまで持続可能な農業基準の一部であったデータ項目は、今後は専門分野に特化した認証ソリューションに統合され、生産者や企業がそれぞれに重要な問題に焦点を当てる機会が生まれるようになります。 例えば、生活賃金や若者の参加に関する数値データは、生活に焦点を当てた新しい専門的ソリューションに組み込まれる予定です。また、以前の基準で網羅されていたその他のデータ項目は、将来的な専門的認証ソリューションに移行される予定です。この柔軟なアプローチにより、認証保有者や企業は、生産者にとって必要のない報告の複雑さを増やすことなく、目標とする影響分野に焦点を絞ることができます。

II. データの品質と検証の改善

データ品質の改善とは、単にデータ項目の数を減らすことだけではありません。より優れたデータ収集方法と明確な検証作業も必要となります。これを達成するために、私たちはいくつか重要な改善を導入しています。

より強固なデータ収集と検証手順

旧版の基準と同様、農場認証保有者は引き続きデータ収集の責任を負います。しかし、収集したデータの品質と正確性をより確実に保証するために、私たちは審査段階で強化されたデータ検証手順を導入しました。これまでは、独立した第三者認証機関は、審査時に認証保有者が収集したデータが完全であることを確認するだけでした。今後は、これらの認証機関が、収集データの検証(証拠の確認)および妥当性確認(情報が適切で、一貫性があり、完全かつ正確であることの承認)を行います。レインフォレスト・アライアンス認証プラットフォームに45のデータ項目をすべて集約し、データ収集ツールを強化(詳細は下記)することで、審査は認証保有者がデータ報告方法を継続的に改善できるよう、効果的に支援できるようになります。この新しいシステムにより、審査員は、肥料や農薬、水、エネルギーなどの資源の効率的な利用に焦点を当てた認証活動の有効性を、より適切に評価できるようになりました。同時に、レインフォレスト・アライアンスは引き続き、データ検証の実施状況を含め、レインフォレスト・アライアンス基準の審査に関する認証機関の査定を行っていきます。

以下の図は、新しいデータ検証および妥当性確認の手順をわかりやすく示したものです。

研修とサポートの改善

農場から一貫してより高品質なデータを収集できるよう、農場認証保有者および審査員を対象とした研修とリソースを充実させ、プロセス全体を通して支援していきます。

より優れたデータ管理ツール

データ収集の段階で問題を特定し解決できるよう、データ品質チェック措置を追加で実施することになりました。また、認証保有者は、データ入力を簡素化する使いやすいデジタルツールを利用できるようになりました。これにより、45のデータ項目を一括で入力でき、追加のテンプレートが不要となります。 また、認証機関はこのツールを通じて各データ項目を直接確認できるようになるため、認証保有者と審査員の双方が、どの項目が検証済みで、どの項目にさらなる作業が必要かについて、より明確に把握できるようになります。

最大効果を発揮するための最適化データ:次のステップ

これらのデータ変更は、2025年10月に第1.4版の持続可能な農業基準が発効されると同時に有効となります。それまでの間、認証保有者および企業は、指標についての付属文書に記載されている、簡素化されたデータ項目の一覧を、事前に確認することができます。 また、認証保有者は、最近公開された簡素化方針を活用することができ、これにより一部の基準要件の削減による恩恵を受けられるようになりました。 研修は2025年4月に開始予定です。 また、今後数か月の間に、専門的認証ソリューションに関するさらなる情報を公開する予定です。

これらの変更は、レインフォレスト・アライアンス認証プログラムをより効果的なものにする、大きな一歩となります。データ収集手順を簡素化し、データの品質を向上させることで、サプライチェーン全体にわたる企業やその他の利害関係者のニーズを満たしながら、生産者にとって認証が最大効果を発揮するよう努めます。これらの変更を実施するにあたり、その影響を継続的に監視し、必要に応じてやり方を改善していきます。私たちの目標は、厳格なだけでなく、企業が増加する法規制要件を満たすことを支援し、生産者が自らの実践を検証し、市場へのアクセスを維持するのを支援する実用的なツールとなる、認証プログラムを構築することです。